犬を家族として迎え入れたい」と考えた際に、どちらを飼うか悩まれることがあるかと思います。
その答えは、成犬と子犬のどちらを飼うかという選択です。
一般的には、ペットショップでは可愛らしい子犬を扱っている場合が多いですが、保護施設やブリーダーから引き取る場合には、ある程度成長した成犬を選ぶことが選択肢としてあるということです。
成犬と子犬、それぞれにはメリットとデメリットがあり、どちらが自分にとって適しているかを検討してみてください。
「成犬と子犬の違いって何だろう?」と問われた場合、多くの人が「成犬は落ち着いていて飼うのが難しそうだけど、子犬は元気で飼いやすそう」というイメージを持つかもしれません。
確かにその通りであるのですが、その他にも成犬と子犬には違いが存在します。具体的には、次の3つが挙げられます。
1.
しつけのしやすさ:成犬と子犬では、しつけのしやすさに違いがあります。子犬はまだ様々なことを学ぶ途中であるため、飼い主がきちんと教えれば比較的早くしつけることが可能です。一方、成犬は既に自分なりの習慣や性格が確立されているので、しつけるのが難しい場合もあります。
2.
飼い主への懐きやすさ:成犬と子犬では、飼い主への懐きやすさも異なります。子犬はまだ社会化が進んでいないため、新しい環境に慣れるのに時間がかかる場合もありますが、その分飼い主に対する懐きやすさが高い傾向があります。成犬は既に社会化が進んでいるため、飼い主に対しての懐き具合には個体差があるものの、より独立心が強い場合があります。
3.
飼育にかかる費用:最後に、成犬と子犬では飼育にかかる費用にも違いがあります。子犬はまだ成長途中であるため、定期的なワクチン接種や健康診断が必要です。また、子犬用のフードやおもちゃなども必要になります。成犬はこれらの必要な費用が減る代わりに、老化などによる健康面でのトラブルが発生する可能性が高くなります。
以上、成犬と子犬には様々な違いがあることがわかります。
飼い主としては、その違いを理解し、それぞれが健康かつ幸せに過ごすために必要なケアを提供することが大切です。
「しつけ」「懐きやすさ」「費用」についてもう少し詳しく解説します
■しつけ
犬のしつけには、子犬の方が柔軟な頭を持ち、しつけやすいというイメージが一般的です。
とはいえ、成犬になってからしつけるのは不可能ではありません。事実、成犬は物分かりがよく、しつけやすいという意見もあるほどです。
保護施設やブリーダーでしっかりとしつけられている犬は、トイレのしつけも完璧で、ほとんどの場合、しつける必要がありません。
しかし、吠え癖やかじり癖などの嫌な癖がある場合には、正すまで根気よく訓練する必要があります。したがって、成犬を迎える際には、注意が必要です。
■懐きやすさ
子犬は幼い時期から飼い主と一緒に過ごすため、飼い主に懐きやすい傾向があります。
やがて長い時間を共に過ごすことで、飼い主と一緒にいることが当然となり、懐かしく思うようになります。
ただし、成犬になると必ずしも懐きにくいわけではありません。
愛情を持って接することで、成犬でも飼い主に忠実に懐くことができます。
外国では、子犬の生体販売が一般的でないため、成犬を飼うことも珍しくありません。
したがって、子犬と成犬どちらから迎えても、犬が懐きやすいかどうかはほとんど変わりません。
■費用
成犬と子犬では、飼育にかかる費用が著しく異なります。子犬は免疫力が未熟であるため、ワクチン接種が必要です。
そのため、獣医との診察やワクチン代がかかるため、経済的な負担が大きくなります。
成犬はすでにワクチン接種を済ませているため、初期費用は抑えられます。ただし、定期的な獣医検診や運動、食事、おやつ代、トイレ用品など、成犬の飼育にかかる費用も想定しておく必要があります。
幼い子犬を飼う場合、そのために購入しなければいけないものもあります。例えば、犬用の餌やおやつは、成犬用よりも高価なパピー用を選ぶ必要があるかもしれません。
また、トイレの回数が多いので、トイレシーツを何度も交換することが必要になるため、トイレ代もかかってきます。
子犬は活発で、イタズラをすることが多いため、家のものを壊されてしまうこともあります。その場合、修理費用や新しい商品を買い替える費用もかかってしまうでしょう。
一方、成犬を飼う場合は、ワクチン接種は必要ですが、子犬期より打つ回数が減少するため、その分費用は抑えられます。フードやおやつの選択にも自由度が増えるため、既存のものを使い続けたり、手作りの食事を用意したりすることができます。
また、成犬はトイレの我慢ができるようになるため、トイレ代も抑えることができます。
問題行動がない場合、成犬は家のものを壊すことも少なく、トータルの費用も安くなる傾向があります。
50代以上の方が「子犬」を迎え入れることのプラス・マイナス
これまで、成犬と子犬の特徴について一般的に比較してきました。
次に、50代以上の方が飼う場合における成犬と子犬のプラス・マイナスについて解説します。まずは、「子犬」を迎え入れる場合について考えてみましょう。
■プラス(メリット)
50代以上の方が子犬を迎え入れる最大のメリットは、幼いうちから長い時間一緒に生活し、より強い信頼関係を築けることです。
犬は人間よりも成長スピードが速く、特に犬の1歳は人間の20歳に相当します。
日々成長する様子を目の当たりにしながら暮らせることは、大きな喜びをもたらしてくれます。
50代以上になると、子育てが落ち着き始める時期でもあります。だから、ペットを迎えることで、また一人の子育てに似た感覚を味わうことができます。
さらに、良い意味で何も知らずに家族に迎え入れるので、しつけるのも簡単で、懐いてくれるメリットもあります。
■マイナス(デメリット)
一方、デメリットとして挙げられるのは、子犬の問題行動の多さです。しつけがまだされていないので、部屋中でトイレや電源コードに噛みついたりといった問題行動が見られることがあります。
また、お留守番ができない時期でもあるため、必ず家族が近くにいる必要があり、ワクチン接種のために通院する回数も多くなります。
50代以上になると、自分自身の体力が限界に達してしまい、子犬の体力についていけなくなるかもしれません。
一緒に時間を過ごす中で、問題行動を根気強くしつける必要があり、それが子犬を飼う際のデメリットと言えます。
【まとめ】
成犬になると、子犬に比べて落ち着いている場合が多く、粗相やイタズラの頻度は低くなる傾向があります。
そのため、お迎え前にきちんとしつけがされている場合には、しつけでの苦労も少なく、すんなりと飼い主の生活に馴染んでくれます。
また、性格もすでに固まっていることが多く、迎え入れてから大きな変化が起きることはあまりありません。成犬になると体重や体格もそれほど変化しないため、ご自宅で飼育しやすい大きさかどうかも判断しやすくなります。
一方、デメリットとしては、もともと好ましくない習慣や癖を持っている場合には、お迎えしてからの矯正に苦労してしまう可能性があります。
トレーナーの指導で改善できる場合もありますが、根気よく取り組む必要が出てくるかもしれません。
そのため、一匹ごとの背景や生育環境、飼い主との相性などを考慮して、迎え入れる際にはしっかりと検討する必要があります。
また、既に先住犬や先住猫がいる場合には、成犬だと環境に馴染むまでに時間がかかる可能性があるため、こちらも注意が必要です。
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結局、成犬と子犬、どちらをお迎えするべきなのでしょうか?
この質問について、長所や短所について解説してきました。
50代以上のシニア世代の方にとっては、成犬をお迎えすることをおすすめします。
現代において、寿命は約80歳です。子犬をお迎えする場合、飼い主の寿命が先に訪れる可能性があるため、注意が必要です。
また、子犬は体力的にも負担が大きく、運動不足の解消ではなく、ケガの原因になることもあります。
さらに、飼育費用も高額になるため、50代以上では費用が負担になる可能性が高いです。
以上の条件に考慮すると、50代以上の方であれば、成犬をお迎えした方が望ましいといえます。
もちろん、寿命や体力、飼育費用に不安がなければ、子犬をお迎えすることもできます。
しかし、万が一のことがあっても犬の面倒を見てくれる家族や親戚がいると安心です。
また、老後の資金に余裕がある方であれば、飼育費用が負担になることはありません。
以上のように、
50代以上の方であれば、成犬をお迎えすることをおすすめします。
犬を飼うことになったら、大切なことの一つが飼育費用の調査です
犬は家族の一員として迎えられますが、そのためには予想以上に高額な費用がかかります。
統計データを踏まえて、実際にどのくらいの費用が必要なのか、詳細に説明していきます。
犬を飼うために必要な年間費用には、食費・治療費が大きく影響しています。アニコム損害保険株式会社による調査によれば、犬の飼育にかかる1年間の平均費用は338,561円です。
月額では、1匹あたり約30,000円の費用がかかります。
もちろん子犬期や介護が必要な高齢期には、これ以上の費用がかかる可能性があります。
実際、犬の飼育に必要な上位3つの費用は、フード・おやつ、ケガや病気の治療費、シャンプー・カット・トリミング料です。また、犬の食費は生きるために必要不可欠な費用であり、無添加や手作りにこだわるとさらに高額になる場合があります。
犬を飼う際には、日頃からペットのための貯金をしておくことが重要です。
犬を飼う際に忘れてはならないのが、
「ペット保険」の加入です。犬や猫には、人間のような医療保険制度がありません。
そのため、治療費はすべて実費で負担しなければならず、万一の際には高額な費用が必要になる場合があります。そこで多くの飼い主が加入するのが、ペット保険です。たとえば、ペット保険であれば、治療費のいくらかが補償されます。これにより、ペットの体調に異変があった場合でも、安心して獣医に連れて行くことができます。成犬や子犬を迎え入れる際には、ペット保険に加入して、万一の場合に備えるようにしましょう。
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ペット保険に関する記事はこちら
ペットを飼う際に、成犬を迎えるか子犬を迎えるかという問題は悩ましいと感じる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、私たちが50代以上である場合には、成犬を迎えることをおすすめします。これは、子犬を迎える場合に比べて、より安定した生活リズムを持っていることが多いためです。
もちろん、子犬を迎えてから一緒に成長していくという楽しみがあることも事実です。ただし、飼い主さん自身がしっかりと将来を考えた上で迎える必要があります。
その際には、成犬と子犬にそれぞれの特徴があることを理解し、あわせて飼育費用やしつけにかかる時間や労力も考慮する必要があります。
また、ペットを迎えることは飼い主さん自身にとっても大きな責任が伴います。
ペットの健康や幸せを守るためにも、迎える前にしっかりと準備をしておくことが大切です。そのためにも、ご自身のライフスタイルや家族構成に合ったペット選びをすることが必要となります。
以上のことから、ペットを迎える際には慎重に検討を重ね、お互いに幸せな生活を送ることができるように努めましょう。
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今まではマンションでペットを飼うことは歓迎されない雰囲気でしたが、時代の変化とともに流れが変わってきていますよ
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