実家が空き家になり「実家の処分」について考える際には、いくつかの注意点があります。
固定資産税や維持費など、余分なお金がかかる「空き家」は「争続」を避けるためにも早めに手を打つべきです。
ただし、実家の処分は簡単なものではありません。
ですから、親が存命であれば今のうちに「実家の処分」について話し合うことが重要です。将来の計画を立てなければなりません。
現在は会社勤めであり、定年後に故郷に住む予定であれば、実家を有効活用できるでしょう。逆に故郷に戻る予定がないのであれば、実家を残しておくことは負担になる可能性があります。
そのため、親子で家族会議を開いて、実家をどうしていきたいのかを話し合うことが必要です。
ですが、「実家の処分」に関連して考えるべきなのは、家屋だけではありません。生前の対策も重要です。
近年、相談が増えているのは「ペット」の問題です。
親が亡くなった後だけでなく、施設に入居する際にも、親から「ペットを引き取ってほしい」と相談されるケースが増えています。
ペットの引き取り手が見つからなければ、最悪の場合は殺処分になりかねません。
そのため、早い段階で親に「ペットのために早めに手放してほしい」と伝え、引き取り手を探すべきです。
また、ペットを飼うことを考えている場合には、最後まで面倒を見切れるかどうかも検討する必要があります。さらに、実家を処分する際には墓についても考慮しなければなりません。
親が生きているうちに実家を処分し、移住する場合には、墓を移す必要が出てくるかもしれません。
しかし、最近はトラブルも増えていると言われています。
例えば、菩提寺との話し合いで100万円の離檀料を要求されるケースもあるそうです。
また、お墓からお骨を取り出す際には閉眼供養として数万円のお布施が必要であり、新たなお墓や納骨堂を準備するためには数万~数百万円の費用がかかる場合もあります。
墓じまいには費用がかかることを知っておくべきです。
また、墓じまいの連絡が田舎の親戚に行き渡らず、後に「本家の墓を勝手に移すな」とクレームが来たり、揉めることもあります。実際には誰がお墓を管理しているのか、子供たちが知らないケースも多いです。
墓じまいを考える際には、親の生前に管理状況を確認し、親戚を含めて話し合いをしておくとスムーズに進めることができます。
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さらに、生前整理には思わぬ「落とし穴」も存在します。
例えば「骨壺」の例です。
認知症の母を施設に入れるために実家を片付けようとしたところ、引き取り手がいない親族の骨壺が見つかったというケースがありました。
最近では、納骨せずに自宅に骨を保管する「手元供養」が一般的になっています。そのため、押し入れなどから骨壺が見つかることがあるのです。突然お骨が見つかっても、処分に困ることが予想されますので、親に対してそっと確認しておくことをお勧めします。
また、意外に処分費用がかかることがあるのが「書籍」です。学術書などの分厚い書籍が大量にある場合、自力では処分できず、業者に頼まざるを得ないこともあります。
私は、以前に『大学教授のご両親が所有すの処分に100万円以上かかった』という話を聞きました。もし実家にたくさんの本があるのなら、普段から親と相談しながら処分してもらうことが最善策です。家族全員が力を合わせて準備を進め、後悔のない判断を下すことが大切です。
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